【家庭訪問】お茶菓子の出し方は?

この時期、ウチのお店でよく聞かれます。
「このお菓子はこのままお客様に出して良いのですか?」
このように聞いてくるお客様は、家庭訪問の先生にお出しするお菓子についての質問です。
せっかく用意しても召し上がらない先生や、玄関先で靴も脱がずにお話しする先生がほとんどだと思いますが、念のためお茶とお菓子を用意する方が多いと思います。
私が小さい頃から、家庭訪問は玄関先で失礼しますと先生が言っていたのですが、
私の経験上玄関先で済んだことがありません(笑) ←問題児??(^0^;)
かしこまらずにさりげないお茶菓子の出し方を和菓子屋店主の私が提案します。
お菓子は「煉切」(ねりきり)がオススメです
煉切(ねりきり)は、これぞ和菓子というお菓子です。白あんをベースに餅などをつなぎにして細工しやすくした和菓子です。見栄えもするし日本茶に合います。
(コーヒーにも合いますので是非お試し下さい)
煉切は抹茶じゃないとダメですか?と良く尋ねられますが、和菓子職人は決して茶道のためだけに作っているのではありません。お好きなスタイルで楽しんでいただければと思いながら作っています。
煉切菓子の出し方
最近の煉切はカップに入っています。乾き防止と形を崩さないためです。
煉切はカップから出して、下に紙が敷いてあれば剥がしてお皿に盛り付けましょう。
ただ、家庭訪問のために銘々皿や楊枝を揃える必要はございません。ご家庭にある小さめのお皿とフォークがあれば大丈夫です。懐紙(茶道で菓子を取り分ける紙)も敷かなくて大丈夫です。
こんな感じ〜

お客様が手や服を汚さずに、出来るだけ食べやすいようにお出しすれば良いのです。
ポイントはさりげない心配りです(^_^)b
もちろん、銘々皿や楊枝の用意ができれば問題ありません(100円均一で揃います)

お茶菓子の効果
煉切は高級和菓子なので、先生も召し上がる機会が少ないと思います。
「綺麗で食べるのがもったいない」と言われたら
「近所で評判の和菓子屋さんのお菓子なのでぜひ召し上がって下さい」と勧めて下さい。
先生は意外と学校の近所のことを知らない先生が多いです。
そこから世間話などに話が弾めば、グッと距離感が縮まります( ^o^)ノ
もし、お菓子を召し上がらずに帰ってしまっても気になさらないように。
先生も大人の事情などがあり食べたくても食べられない場合もあるようです。
召し上がらなかったら、ラッキー!と思って、貴方の好きなスタイルで頂いちゃいましょう!